1月は地味に忙しく、なかなか更新できませんでした。
当事業所では、植栽管理を中心として設備管理も承っておりますので
閑散期は工事が中心で動いています。(電気とか水道とか塗装とかエクステリア関連)
そんな中、今年もとある施設での『アカマツ樹幹注入作業』へ行ってまいりました。
※守秘義務等ありますので写真のアップや現場名を明記することは出来ません。
⇒今回は画像無し
松保護士の仲間で話すと、「かど松さんが多分ブッチギリで樹幹注入作業してるよ」と言われますが、恐らく他県で防砂林・防風林でマツの保護をされてる方が圧倒的に実施してると思います。私は東京限定で結構やってる方なのではないでしょうか・・・・。
全国的にマツノザイセンチュウの被害が拡大し、各地で大切な松が枯れてしまっています。屋号に松の入る私としては、何とかして今あるマツを、日本の樹木の筆頭であるマツを守っていきたい。そのために微力ながら色々な活動をさせていただいております。
その一環で樹幹注入作業をしておりますが、これがなかなか大変なんです。私がやっているのは街路樹のように列植されている樹木ではなく、ほぼ山の中を捜索して樹幹注入すべきマツに打ち込んでいくという≪トレッキング≫に近いものがあります。それも大量の薬剤セットと工具を背負って・・・・(笑)
何十本何百本と実施してきて思うことがいくつかあります。
『穴の深さをどうすれば良いのか??』これは農薬メーカーの推奨の深さがありますが、鵜呑みにしてよいものか?具体的には、心材へ深く穴を開けないと薬剤を受け入れる部分が少なくなり確り薬剤が吸収されなくなってしまうからなのですが、樹木からすれば深く穴を開ければ開けるほど負担が大きくなります。昨年はかなり浅く打ったので液剤の残ってしまっている本数が明らかに多かったのですが、今年は深く打っているため圧倒的に液剤の残が少なくなりました・・・・が、樹木への影響はどうなのか??経過観察し、形成層障害や通水障害がマツにどのような影響を与えてしまうのか?今後の樹幹注入作業におけるエビデンスを積み上げていく必要があります。あとは将来的に障害の少ない薬剤がどれになるのか?なども検討したいと考えています。
その他、自然圧と加圧の違いや能率向上の下準備等思うことがありますが、回数を重ねるごとに樹幹注入の作業性が上がってきているところですね。
もしこれから『樹幹注入作業を請け負ったんだけど、どうしたら良いのか分からない』という場合はかど松までお声掛けくださいませ。農薬メーカーの指導員とは違う実施者の視点で色々お話しできると思います。※相談料はいただきませんのでご安心ください♪
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