剪定時期の基本的な考え方

 皆さま、残暑お見舞い申し上げます。
なかなかブログアップする時間が取れず、1ヵ月近くも空いてしまいました(苦笑)
6月7月は本当に忙しい時期になります。
特に先月は植木屋にしては珍しく【夜勤】までやっておりましたwww
今年は例年になく長い梅雨で、梅雨が明けたと思ったらもう8月も中旬で、暑中見舞いを出すタイミングを逃しました。

 さて、今回は『剪定時期の基本的な考え方』と少し書き綴ろうかと思います。
今のネット社会であれば樹種ごとに剪定時期が直ぐに調べられますので、樹種ごとの時期に関しては割愛します。・・・・では、何を書くのか??
ここでは、個人のお客様・管理会社さんの思惑・植木屋としての本音、この3つの立場の違いから色々齟齬が発生しますので、その辺について言及したいと思います。

 「樹木によって剪定するべき時期が変わる」そんなことはちょっと調べれば誰でも把握できるのですが、その適切な時期に作業に入れないのはよくあること。なぜ上手くいかないのかを立場ごとに明確にしていきましょう。

個人:そもそも樹木に詳しくない(※職人以上に詳しい方もいらっしゃいますが、その方は齟齬が発生しないので今回のお話の対象外です)、ちゃんと綺麗にしていたいが予算的な制約がある、除草は絶対してほしい、花を楽しみたい・・・・等々
管理会社さん:予算ありきなので年に1、2回程度しか入れない、出来る限りローコストで済ませたいがクレームの無いように職人には作業してほしい・・・・等々
職人:いやいやいやいや、年に1回とか2回で全樹種に対応するの無理でしょ(苦笑) せめて2回くらいに分けてくれないと樹木が弱ってしまうし樹木によっては花が咲かないよ??

あるあるですよね・・・・(笑)

例えば、
針葉樹は、冷帯を中心に分布しているので極端に暑い地域は苦手です。当然、真夏に剪定したり、強く切り過ぎると弱ってしまうこともあります。芽吹く前の3月~4月に剪定するのが適期です。
落葉樹は、葉をつけている間に剪定しません。常緑樹に比べて葉を付けてない時期に切ります。葉を付けている時期が短いので、その間にたっぷり光合成をしてたっぷり養分を作らねばなりませんから、その大切な時期に切るのはナンセンスです。同時に、光合成では大量の水分が必要ですから、モミジ等は夏場に強く切るとだばだば切り口から水が流れて弱ってしまったりします。
一方常緑樹は、読んで字のごとく常に葉があるのでいつでも養分を作れますが、必要量しか作らず貯蔵が不得意です。これは元々暖かい地方に分布していたからでしょう。活動量が相対的に少なくなる冬の前に強く切ると弱ってしまったりします。ですから概ねゴールデンウイーク前後に切ると思っておけばそう間違いはありません。

低木のツツジ類は、花が咲いた直後に刈り込まないと、翌年花が咲きません。実は花芽を準備する期間が非常に短いのでこのようなことになります。
花がメインのアジサイ等は、7月までに剪定を終えておかないと翌年花は咲きません。正確には2年かけて花芽から開花するので、毎年一定の適期に切らねば花は楽しめないのです。
雑草は、5月のゴールデンウイークくらいから猛烈な勢いで伸び始めます。皆さんが、庭の手入れを意識し始めるのもこの頃ではないでしょうか??

 いかがですか?前述のように、立場によって思惑があり、樹種によって適期が変わってしまうことがお分かりいただけたでしょうか?念願のマイホームが手に入って、庭をこれから勉強される方にとってはなかなか≪正解≫が難しいですよね。予算が有り余るほどあるのであれば、寺社仏閣の管理のように毎日のように手入れをすれば済みますが、個人のお庭やマンションの植栽は予算に限りがあります。かといって、『除草のついで剪定を・・・・』というと剪定時期とタイミングが合いません。

 解決策として、個人の方であればご自身で年間の管理をしていただき、マンション管理会社の方であれば年複数回の手入れでコントロールしていただくのがよろしいかと思います。一番よろしくないのは『管理しないこと』。「ボサボサになってきたから数年ぶりにやろうか」「クレームが来たらやろうかな」と、数年に一度しか手を入れないのが本当に不味いです。当然伸び放題の樹木を大きく切り戻すので樹木の負担が増えますし、ボサボサでは病害虫の発生を手助けしているようなもの。

 かど松では、年間管理のアドバイスもしておりますし、予算に合わせた管理提案も致します。お気軽にお声掛け下さい。





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