今日はモッコクを剪定してきました。
7m弱だったのですが、思った以上に手間が掛かりました。
色んなところで色んな樹木を手掛けていると、その木に対する剪定の歴史が見えてきます。
この木は当初しっかり剪定してあげていたのでしょう、枝ぶりがしっかりしています。
ところが、近年は大きくなり過ぎた所為か≪刈込み≫で対応していたようです。
全体的に枝先に小枝が集中し、枝ぶりを見せてあげればよいのに胴吹きがいたるところから出ていました。
画像左で見ていただければお分かりのようにかなり密生しています。
本来であれば花の終わる6月~7月と木が休眠する秋に剪定するものなのですが、病害虫が発生し始めてしまっていたので急遽少し早めですが剪定することになったのです。
風通しが悪くなると病害虫にとって居心地の良い場所を提供することになり、せっかくの≪庭木の王様≫も台無しです。
予算の都合もあるかと思いますが、毎回刈込みですと大きくなればなるほど後で病害虫が発生した時にかえって高くついてしまうこともあります。
余談ですが、モッコクは腕がためされる木です。一つの枝からババババっと枝が吹くため、しっかりとした技術をもって『この枝は外す、この枝は残す』と瞬時に判断し続けなければいつまで経っても終わりません(笑) 冒頭で『手間が掛かりました』と言ってるあたり、私もまだまだ腕を上げていかねばなりません。
今年からこの木を手掛けるようになったのですが、玄関前のシンボルツリーでもあるので、ゆったりのびのびとした王様にしてあげたいものです。そういった意味では下枝がもう少しないとイマイチな感じがします。敢えて下枝を無理に抜かずに育てていこうと思います。
今回は病害虫の発生もあり、ちょっと≪裸の王様≫に近いですね♪
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