30by30 と 毎木調査 以前も綴ったことがあるかもしれませんが、SDGsは声高に叫ばれて久しく一般の方も耳にすることが多くなったものの、こちらの30by30の認知度はまだまだです。感覚的には1%に満たないのではないでしょうか??※環境省さん頑張って下さい。まず、今一度《30by30》をおさらいしますと、30by30(サーティ・バイ・サーティ):30by30とは、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。簡単に言うと、『このまま自然破壊し続けたら損するのは我々だよ?せめて陸と海の30%を守らないと崩壊しますぜ??だ...21Apr2024樹木研修・講習・整備
3ヶ月以上も更新せずにいましたm(_ _)m 今年は色々有りすぎててんてこ舞いです。タイル張替え工事、自動芝刈機の断線復旧工事、樹木診断、土壌改良工事、記念樹植替え工事、人工芝敷設工事、その他に大規模施設における年間管理などなど、休みもロクになく動き続けています。先週は1週間で1500km走行しててもはや長距離ドライバーですwww さて、久しぶりに更新するので何をネタにしようかと思ったのですが、今回は《シロアリ》についてです。シロアリと造園って被りそうで被らないイメージですが、実際には非常に関わり合いがあります。なにしろシロアリは生きた樹木に被害を及ぼしてしまうのですから・・・・ かくいう私も全くシロアリに関して無知であり知識も技術もありませんでしたが、今年に入って研修や勉強...12Jul2023仕事樹木
菌根菌って何??もう夏が終わり一気に寒くなって来ましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?私は最近、大きな現場が立て込んでおり、『来たな、今年もこの時期が・・・・』という感じです。そんな中、先日長野まで樹木医仲間と研修に行ってまいりました。表題にもあるのですが『菌根菌』の研修です。樹木医の試験問題にも菌根菌が出てきたりしますので職人さんではなく樹木医さんを目指す方であれば常識にせねばなりません・・・・・が、菌根菌を《ちゃんと知っている方》は皆無のように思います。長野で菌根菌を扱って樹勢回復(根系再生)を実施しているグループの方から2日間に渡り講習ですが、実は今年4月に施術をしたサクラの経過観察会を兼ねておりました。まだまだ分からないことだらけであ...29Sep2022樹木研修・講習・整備
毎木調査ってなんだろう?? 一般の方ですと聞き慣れない言葉でしょうが、緑化事業に関わる方ですと知ってないといけない言葉ですね。農林系学部でなかった私は業界入ってから知りました・・・・「1ヘクタール(100m×100m)程度の調査区(プロット)内に生育している樹木のうち、胸高周囲長(地上高約1.3mの幹の周囲長)が15cm以上の幹を対象として、胸高周囲長、種名、位置を記録するもの」とネットで調べてると出てきます。では、その樹木のデータを取って《何に活かせるの??》ここがなかなか分かりづらいところだと思います。専門教育を受けた方であれば実地研修で学ばれたのでしょうが、緑化事業関係の方が全員が全員そんな方ばかりではありません。実は毎木調査で集められたデータは色々な...28Apr2022仕事樹木研修・講習・整備
出張だらけな日々・・・・※1枚目の写真は私ではありません(笑) 3月4月は出張ばかりです。名古屋でのご神木剪定、千葉ニュータウンでの工事、川口でのダガー工事、長野での菌根菌研修、松戸での毎木調査、我孫子のお寺さんでの高木剪定と竹林整備・・・・ほとんど東京におりませんでした。おそらく地元の同業者からすると「あそこいっつも居ないけど何やってんだろう?」って感じかもしれません。 かど松では、土壌調査・樹木診断・樹勢回復いずれも承っております。特に最近多いのは老木になってきたサクラの樹勢回復工事です。樹木は人の人生より長いものですから、1個人の樹木に対するアプローチがそのまま正解になるとは限りません。そもそもその検証が難しいです。その中で、最新の研究にアンテナを...10Apr2022仕事樹木
樹上診断 今週は遠方まで樹木診断の出張へ行っておりました。イチョウの巨木を剪定するための事前調査だったのですが、非常に勉強になりました。調査機器を導入しない場合、外観診断のみになることが多いと思うのですが、今回はツリークライミングで実際に樹冠部まであがり、詳細に調査したのです。樹木は下からみただけではなかなか分かりません。特に腐朽に関しては樹高20mともなると下からではほぼ確認出来ません。GoProとインカムを付けて複数の樹木医と確認しながらの作業でしたが、思った以上に腐朽箇所が多かったです。しかも真下からでは絶対に確認出来ないものばかりでした。参考までに私見を少々。イチョウは病害虫に比較的強い樹と思いますが、腐朽する場合は芯がやられる気が...13Jan2022樹木
チャドクガ被害おはようございます。朝から虫の話に抵抗ある方もいらっしゃるかもしれませんが、大事なことなので・・・・先日、紹介で依頼があり伺ったお客様のお宅でチャドクガが大量発生していました。チャドクガは《茶毒蛾》であり、チャノキの仲間(=チャノキ、ツバキ、サザンカ等)の葉を好んで食べるのですが、最近被害が酷くなっている印象を受けます。発生時期も今年は特に早かったのでエビデンスは無いのですが感覚的に温暖化など環境要因もあるのかも・・・・と感じております。このお客様はかなりご高齢の方のご自宅裏庭でした。そして、ご自身で毛虫の処理をしようとされていたのです。いやいやいやいや・・・・他の毛虫ならいざ知らず、チャドクガに対して無謀過ぎますね(苦笑)幸い娘さ...20Sep2021季節樹木
カナメモチうどん粉病お客様の生け垣で病気が発生しました。レッドロビンの生け垣なのですが、5月中旬から酷い症状に・・・・。結構な有名企業の社長さんのお宅で、幅もある見事な生け垣なのですが全ての新芽がやられてしまっておりました。20Jun2021樹木
マツの剪定に思うこと・・・・ 今日はマツの剪定でした。屋号に松があることからも分かるかもしれませんが、私は松が大好きです。松保護士なんて一般にはまず知られていない資格まで取得してたりしますwww松は意外に種類が多いのですが、本日は一般的な黒松・赤松・五葉松について書き綴りたいと思います。 今時新築物件はほぼほぼ洋風ですし、マンションで和風なんて探す方が難しいと思います。当然、和風建築に合うマツが新植されることは少なく、主に寺社仏閣くらいでしょうか?あるいはマツノザイセンチュウの被害を受けたりと枯れてしまったマツを植え替えるくらいしかなく、一般的なニーズから離れてきてしまっているのが寂しい実態です。それでも、日本における愛される樹木≪松≫の地位はなかなか揺らぎま...30Oct2020樹木
モッコク剪定今日はモッコクを剪定してきました。7m弱だったのですが、思った以上に手間が掛かりました。色んなところで色んな樹木を手掛けていると、その木に対する剪定の歴史が見えてきます。この木は当初しっかり剪定してあげていたのでしょう、枝ぶりがしっかりしています。ところが、近年は大きくなり過ぎた所為か≪刈込み≫で対応していたようです。全体的に枝先に小枝が集中し、枝ぶりを見せてあげればよいのに胴吹きがいたるところから出ていました。画像左で見ていただければお分かりのようにかなり密生しています。本来であれば花の終わる6月~7月と木が休眠する秋に剪定するものなのですが、病害虫が発生し始めてしまっていたので急遽少し早めですが剪定することになったのです。風通し...05Jun2020仕事樹木
5月21日作業最近天気が不安定ですね。この日も予報は『雨』。スタッフと二人で「雨かぁ・・・・」と嘆いておりましたが、何とか最後まで雨が降らずにもちました。レッドロビンは非常に優秀な庭木と思いますが、同時に放置していると乱れやすい樹木でもあります。年に最低2回くらいは手を入れないと景観維持が難しいと言えるでしょう。※このマンションのレッドロビンは5月11月の年2回手入れをしていますから、ビフォー(左画)⇒アフター(右画)でありながら、半年後にはアフター(左画)←ビフォー(右画)でもあるのです(笑)そこで≪何が難しいのか?≫を具体的にお話ししておきます。多くの樹木は陽が当たらなくなると枝がどんどん枯れていきます。典型例がマツでしょう。レッドロビンも表...22May2020仕事樹木