樹上診断

 今週は遠方まで樹木診断の出張へ行っておりました。

イチョウの巨木を剪定するための事前調査だったのですが、非常に勉強になりました。

調査機器を導入しない場合、外観診断のみになることが多いと思うのですが、今回はツリークライミングで実際に樹冠部まであがり、詳細に調査したのです。
樹木は下からみただけではなかなか分かりません。
特に腐朽に関しては樹高20mともなると下からではほぼ確認出来ません。
GoProとインカムを付けて複数の樹木医と確認しながらの作業でしたが、思った以上に腐朽箇所が多かったです。
しかも真下からでは絶対に確認出来ないものばかりでした。

参考までに私見を少々。

イチョウは病害虫に比較的強い樹と思いますが、腐朽する場合は芯がやられる気がします。

今回のイチョウは大昔に一度移植を経験しており大幅に強剪定されたことがありました。
その後10年ほど前に剪定を実施しているのですが、その時の剪定が原因で腐朽が入ったような形跡がありません。

寧ろ大昔の強剪定箇所に腐朽が散見されました。
これは何故か?
恐らく移植の際に《強剪定》と同時に当然《根回し》が実施されており、
樹勢は回復したものの、根の回復が優先されたのではないでしょうか。
これが事実かどうかは実験してサンプリングするしかないのですが、
『数百本のイチョウを強剪定&根回しして数十年放置する』といった実験は現実的でなく想像するしかありません。
植物の本体は【根】ですから、地上部の問題は概ね根を考察すれば解答が導き出せると思っています。

 画像はイチョウの枝ですが、生きている枝は真ん中が抜けていないのに枯れたり弱くなったりすると芯が抜けていきます。

腐朽部も大きなところですと深さ500mmくらい抜けていました。
でも、防御層もほとんどの腐朽部で形成されていたので、やはりイチョウは強い樹木だなと改めて実感した次第です。

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