一般の方ですと聞き慣れない言葉でしょうが、緑化事業に関わる方ですと知ってないといけない言葉ですね。農林系学部でなかった私は業界入ってから知りました・・・・
「1ヘクタール(100m×100m)程度の調査区(プロット)内に生育している樹木のうち、胸高周囲長(地上高約1.3mの幹の周囲長)が15cm以上の幹を対象として、胸高周囲長、種名、位置を記録するもの」とネットで調べてると出てきます。
では、その樹木のデータを取って《何に活かせるの??》
ここがなかなか分かりづらいところだと思います。専門教育を受けた方であれば実地研修で学ばれたのでしょうが、緑化事業関係の方が全員が全員そんな方ばかりではありません。
実は毎木調査で集められたデータは色々なことに使えます。
ネットでは「その森林の種組成や構造、バイオマスがわかります。 これらのデータは、炭素 蓄積量の把握だけでなく、森林の状態と水源かん養力との関係や、森林に依存する生物との関係など を科学的に明らかにする上でとても重要です。 調査を継続することによって、それらの経年変動も明 らかになります。」こんな風に書かれてますが、今流行りのSDGsに絡む炭素蓄積量や多様度指数等が計算出来るんです。要は、『なかなか数値化しづらい樹木の効能を数値化(定量判定)出来ます』ということです。ただ、この調査手法は統一されたものが無く、Mt.AとMt.Bで調査手法が違ってしまうと《比較》が出来ないのです。絶対評価ではなく相対評価なので、同じ山であっても毎年同じ手法で調査し続ければ経年変化を確認出来ますし、また違う山同士でも同じ手法であれば山の特徴などを比較出来るわけです。
今回は森林総研の方をリーダーに樹木医の同期メンバー30人近くが自治体や大学と連携して600本近い樹木を調査しました。ゆくゆくは炭素蓄積量に大きく貢献する土壌等にも調査を拡げ、都市森林が温暖化に絡む炭素とどう関わっているのか、生物の多様性がどうなっているのか把握したいと思っています。
かど松では色々な組織と連携して各種調査も対応可能です。
法人のご担当者様から「うちの工場の緑地を調べてSDGsと絡めたい」等の相談もございます。何かございましたらいつでもお気軽にご一報くださいませ。
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