もう夏が終わり一気に寒くなって来ましたね。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
私は最近、大きな現場が立て込んでおり、『来たな、今年もこの時期が・・・・』という感じです。
そんな中、先日長野まで樹木医仲間と研修に行ってまいりました。
表題にもあるのですが『菌根菌』の研修です。
樹木医の試験問題にも菌根菌が出てきたりしますので職人さんではなく樹木医さんを目指す方であれば常識にせねばなりません・・・・・が、菌根菌を《ちゃんと知っている方》は皆無のように思います。
長野で菌根菌を扱って樹勢回復(根系再生)を実施しているグループの方から2日間に渡り講習ですが、実は今年4月に施術をしたサクラの経過観察会を兼ねておりました。
まだまだ分からないことだらけであることを嘆いておりましたら
講師「1日2日で極められる分野なぞ無い」と指摘され
個人的に「ちゃんと年月掛けてこの分野と向き合おう」と思いました。
表題からして菌根菌の説明をしそうですが、一定の守秘があるためここには綴れないことが多いです。
それは生兵法で間違った思い込み等々で菌根菌を扱われてしまうのを避けたいからです。
緑化事業関連に従事される方にとって植物を向き合うことは病害虫のことばかりではありません。
確かに薬を撒けば一時的には解決するでしょう。
しかし、樹木が弱っているからこそ病害虫が寄ってくるわけで、樹木本来の力(樹勢)を上げてあげなければ根本的な解決には程遠い、と言えます。
その時に「じゃ、肥料をあげればいーじゃん」は少々安易と言わざるを得ません。
人間だって病気の方にステーキ食べさせれば元気になるのか?と言えばNOですよね。
やはり、なぜ病気になっているのか原因を探り、対処・改善した上でモリモリ食べられるようにしていく必要があります。
同時に人間の時間感覚で考えてはならないのが樹木の面白いところ。
樹齢◯百年とか言われたら「寿命だね」と思いがちですが、樹木はそんなにヤワじゃありません。
菌根菌を使った根系再生では樹木の本体でもある根っこが物凄い勢いで再生されていました。
条件さえ整えば樹木というものは人間の想像力を遥かに超えた回復力を示してくれます。
実際に施術したシダレザクラは葉の色艶や濃さ、枝垂れた枝先まで枯れずに非常に元気になっていました。
ただ、勘違いしていただきたくないのは『じゃ、ネットで菌根菌製品を適当に撒けばOK』ではない、ということです。
そこには樹木ごとによる共生する菌根菌の違いや樹種の特徴、また施工を重ね研究し続けることによってしか体得出来ないことが多々あります。
ゆえにこのブログでHow toを書くことはいたしません。
『じゃ、なんでブログに菌根菌をトピックにしたの?』と問われれば、
このサイトは先ず一般の方は見ませんwww
見るのは片っ端から営業を掛けたいどこぞの投資等の営業スタッフか緑化事業関連の方です。
※営業で私にアプローチしようとしてる方、一切無駄ですので他へ行った方が効率的ですよ♪
私がブログでターゲットにしているのは『これからの緑化事業に関わる若い人材』です。
その方々は《菌根菌》についてよく勉強して下さい。
まだまだ菌根菌の世界は拡がり、将来的には『菌根菌を知らずして管理は出来ない』と言う時代が来るはずです。
特に樹木医となれば言わずもがな・・・・・
かど松では公園での樹勢回復工事も実施しておりますし、色々な機器を使って植栽基盤や樹木の診断も承っております。
お気軽にお声掛け下さいませ。
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